DonAltobelloのブログ

アルトベッロのもの書き人生

二日めのカレーライス3

 

 

会社経営者と作家、どちらが本業ですかとよく聞かれれるが、私はいつも"もの書きが本業ですよ"と答える。

私にとって作家という仕事は子供の頃からの憧れの職業であった。 いや、"憧れ"ではない、子供の頃からものを書く特別な素質や感性、能力があったからではない。サラリーマンとして人生の大半を過ごすよりも、夏目漱石井上靖のように原稿用紙に万年筆で文字を書く"すがた"に憧れを感じていたのである。

 

 私は内気で大人しい子供だった。一人で空想に耽ることが何よりも好きだったが、ある頃から 頭の中に次々と浮かんでくる空想の物語を文字にして消化していかなければ空想の世界に一生住み続けることになるのではないかと、子供心に怖さのようなもの感じはじめていた。

そんなわけで、私の思い込み作家人生は小学校四年生の時から始まったのである。