DonAltobelloのブログ

アルトベッロのもの書き人生

陽下の法典(24)※中編ミステリー

 

(24)の主な出演者 ※妄想

与儀 玄(公安職員):井浦 新

向田直哉(神奈川県警捜査一課刑事):鈴木亮平

迫水拓郎(神奈川県警鑑識官):中村獅童

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原慎一強制捜査が行われた翌日、与儀は警備局長の村木に呼ばれた。

 

 

「与儀、黒原慎一の押収物から何か出たのか?」

 

「今分析中ですが・・・」

「何かあったんですか?」

 

「長官に黒原刃から抗議の電話が入った。」

 

「やっぱりきましたか!」

 

「“勘違いでした”じゃ済まないぞ!」

 

「有力な情報も得ています。裏付けるものが必ず出るはずです。」

 

 

そうは言ったものの、与儀には一抹の不安があった。

匿名ではあったが黒原慎一のことを指していると思われる情報提供と家事代行サービス会社のスタッフからとった情報は限りなく黒を匂わすものであったが、昨日の家宅捜査では決定づけるような証拠品は無かったように感じていた。通常は家宅捜索が執行されると任意同行を求めることが多いのだが与儀は同行までは求めなかった。決定的な証拠が無かったからである。

与儀に焦りの色がみえた。

 

 

 

 

その頃、SNSではある記事が話題をさらっていた。芸能人のスキャンダルや政治家の不正献金疑惑その他ありとあらゆるネタをネット上で暴露することで有名な「文潮オンライン」が明日の12時にスクープネタを公開するといった告知記事であった。

仮タイトルは、“有力政治家の息子 国家反逆罪で強制捜査!”。となっていた。

 

 

「与儀さん! 大変です!」

 

「どうしたんだ?」

 

「これ見てください!」

 

与儀はスマートホンに表示された文潮オンラインの記事を見て唖然とした。

すぐさま与儀のスマートホンに電話が入った。警備局長であった。

 

「与儀!どういうことだ!」

「大変なことだぞ!何とかしろ!」

 

 

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“どこから漏れたんだ?”

 

 

「文潮に明日の公開を止めさせろ!」

 

「与儀さん、記事内容はともかくこのタイトルだけでも世の中大騒ぎになりますよ!」

 

「もうすでにこの記事について5000件以上ポストされています。」

 

「黒原刃の名前も挙がっています!」

 

「とにかくこの記事の削除と明日の公開を止めさせるんだ!」

 

 

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神奈川県警「武蔵小杉焼殺事件」の帳場に迫水拓郎鑑識官が飛び込んできた。

 

「向田!大変なことになってるぞ!」

 

 

「えぇ、今その話をしてたところです!」

 

「容疑も固まっていない段階なのに・・・いったいどういうことなんだ?」

 

「誰かがリークしたんでしょうね。」

 

「大丈夫なのか?」

 

「さぁ・・・」

 

「“さぁ?”ってお前・・・」

 

「重要容疑者であることは間違いありませんが、うちは殺人の容疑、あちら(公安)は反逆罪ですからね。」

 

「そんな大それた案件、武蔵小杉の事件とどこでどうつながるんだ?」

 

「それは何とも・・・」

「ん?」

 

向田は迫水とのやりとりでハッとした。

 

「何だ?」

 

「拓さん、遺体の内臓から見つかった紙片!」

 

「あれがどうした?」

 

法律書の一部でしたよね?」

 

「紙片に書かれていた文字ばかりに気をとられていましたが、そもそもあのページ、品川のホームレスのねぐらから見つかった法律書の欠けているページは何の部分でした?」

 

迫水は品川のホームレスのねぐらから押収した法律書を持ってくるよう指示した。

 

 

「このページだ!」

 

「刑法第80条の次のページか・・・」

 

「実六(警察官実務六法)とってくれ!」

 

「刑法第81条 外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する。」

 

「はっきりとはとは読み取れませんでしたが、あの紙片はこの条文が書かれたページに間違いありませんよ!」

 

「紙片はメモ帳代わりという認識でしかなかったが、意味があったのか!」

 

「じゃあ、ホームレスの源さんこと養父源太郎が黒原慎一の件と関わっている?」

 

「黒原慎一の父親は黒原刃だからな!」

 

「あの裏金事件の・・・・」

つづく